リゾート投資とは?注目されている理由やメリット・デメリット、おすすめのエリアを紹介
2025.09.21

近年注目を集めるリゾート投資。観光地やリゾートエリアの不動産に投資し、宿泊施設として運用することで収益を得る投資方法として人気を集めています。円安やインバウンドの回復を背景に、リゾート物件の需要は着実に拡大中です。
本記事では、リゾート投資の基本やメリット・デメリット、注目エリア、始める際のポイントなどを解説します。リゾート投資に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
リゾート投資とは?
リゾート投資とは、観光地やリゾートエリアに位置する不動産を購入し、宿泊施設として運用することで収益を得る投資手法です。対象となる不動産は、ホテルの一室やコンドミニアム、一棟貸しのヴィラや別荘など多岐にわたります。
主な収益源は、観光客や旅行者からの宿泊料(インカムゲイン)です。また、インバウンド需要の増加やエリアの発展に伴い、購入した不動産の価値が上昇すれば、売却による利益(キャピタルゲイン)も期待できます。
単なる不動産投資と異なり、オフシーズンにはオーナー自身が「別荘」として利用できる点も大きな魅力です。資産形成とライフスタイルの充実を両立できる投資方法として、近年ますます注目を集めています。
リゾート投資の種類
リゾート投資には、物件の形態によっていくつかの種類があります。ご自身の目的や予算に合ったものを選ぶために、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
たとえばホテル投資は、ホテル一棟、または客室を一部屋単位で購入する方法で、ホテルのブランド力や運営ノウハウを活用できるため、集客や管理をプロに任せやすいのがメリットです。特に、客室単位で購入する「ホテルコンドミニアム」は、比較的少ない資金から始められるため人気があります。
また、戸建てや別荘、ヴィラなどを一棟貸しする民泊のスタイルも人気が高まっています。プライベートな空間を求めるファミリー層やグループ客、富裕層から高い需要があります。内装やアメニティを自由に工夫でき、高単価での貸し出しも狙えますが、運営の手間がかかるため、信頼できる管理会社への委託が成功のカギとなります。
なぜ日本のリゾート投資は注目されるのか
日本のリゾート地は、今あらためて投資先として注目を集めています。背景にあるのは、長く続く低金利と円安。海外からは割安な優良物件として見られており、国内外の投資家がリゾートエリアに目を向けています。
さらに、観光需要の回復も投資の追い風となっています。観光庁が発表した2024年訪日外国人消費動向調査(速報)によると、インバウンドによる旅行消費額の累計が、前年比53.4%増の8兆1,395億円で過去最高を記録し、訪日客数も3687万人と史上最多となりました。
リゾート地の中でも注目されているのが、北海道のニセコや富良野、長野の白馬といったスノーリゾート。世界トップレベルの雪質や温泉、食文化に惹かれて、毎年多くの観光客が訪れています。
これらの地域では、宿泊施設の稼働率が高く、資産価値の上昇も期待されており、投資対象としての魅力が年々高まっています。
ブロックチェーンを使ったリゾート投資とは?
不動産業界にもデジタル化の波が押し寄せ、ブロックチェーンを活用したリゾート投資が登場しています。ブロックチェーンは、取引情報を分散して記録・管理する技術で、改ざんが難しく、透明性が高いのが特長です。
そして、ブロックチェーンを使ったリゾート投資とは、不動産の所有権や宿泊権などをデジタル化(トークン化)し、インターネット上で分散管理・運用する新しい投資の形です。
たとえば、あるリゾートホテルや別荘の運営者が、その施設を開発・運営するための資金を集める際、従来は一部の大口投資家や企業に依頼するのが一般的でした。しかし最小投資額が高く、一般投資家の参入障壁となっていました。
ブロックチェーンを活用すれば、高級リゾート物件でも所有権を細分化し、一般の個人でも少額から投資に参加できるようになります。
投資者には「デジタル会員権」や「NFT(非代替性トークン)」といった形で権利証が発行され、配当収入や物件の利用権、将来的な売却益などの特典を得られます。
リゾート投資のメリット
ここでは、リゾート投資のメリットを紹介します。
インカムゲインが見込める
インカムゲインとは、物件を所有し、貸し出すことで得られる利益です。リゾート投資では、宿泊料や利用料などがこれにあたります。
リゾート地の物件は旅行シーズンに高い需要が見込まれるため、ホテルや民泊として貸し出すことで、短期間でも収益を得られる可能性があります。
とくに繁忙期には高単価での貸し出しがしやすく、都市部の賃貸物件以上の利回りを実現することも。たとえば、ニセコエリアでは冬季の宿泊料が1泊数万円以上になることもあり、数ヶ月の繁忙期だけで年間の収益目標を達成できるケースもあります。
宿泊料の設定や稼働率を工夫しながら運用することで、安定したインカムゲインを目指せるでしょう。
キャピタルゲインが期待できる
キャピタルゲインとは、購入した資産を売却した際に得られる利益です。不動産投資では、物件の値上がりによって得られる売却益を指します。人気のある観光地では地価が上昇しやすく、物件の資産価値が将来的に高まることもあります。
ニセコや富良野など、注目エリアでは海外投資マネーも流入しており、売却益を狙った運用も視野に入れられます。立地や物件の管理状態によっては、購入価格以上の価値を生むケースもあり、短期間で資産を増やせるのがメリットです。
投資家自身も利用できる
リゾート物件は、単に貸し出すだけでなく、投資家自身が休暇などに利用できるのも魅力です。好きな時に「自分の別荘」として利用できるわけです。
家族での休暇や友人との週末旅行、最近流行のワーケーションにも気軽に活用できます。「今週末、ニセコの自分の物件で過ごそうかな」といったように気軽に計画できるのは、リゾート投資ならではの楽しみ方です。
ちなみに、このような別荘を宿泊施設として貸し出して、収益を出す投資手法を「貸別荘」とも言います。弊社では、貸別荘形式の不動産プロジェクトを現在実施中です。ぜひご確認ください。
◆貸別荘の関連プレスリリース◆
富良野エリアに新たな不動産プロジェクト「Shikauchi」誕生。別荘利用と資産活用を両立する「貸別荘」という暮らし方の提案。
https://kukanhokkaido.co.jp/pressrelease/3241/

富裕層向け資産としてのステータスが手に入る
ハイグレードなリゾート物件を所有することは、単なる収益性だけでなく、ある種のステータスシンボルとしての価値も持ち合わせています。軽井沢や沖縄、ニセコといった一流リゾート地に「自分の別荘がある」と言えることは、それだけで話題になるものです。
特に人気エリアの物件は、所有すること自体が洗練されたライフスタイルの証となり、ビジネスの場での会話のきっかけにもなります。
リゾート投資のデメリット
リゾート投資には多くのメリットがある一方で、認識しておくべきデメリットもあります。投資判断をする前に、これらのリスクをしっかり理解しておきましょう。
稼働率の季節変動が大きい
リゾート投資のデメリットは、稼働率の季節変動が大きいことです。リゾート地の需要はオンシーズンとオフシーズンで差が出ることが多く、年間を通じて安定運用するのは簡単ではありません。
たとえば、夏だけ人気の高原リゾートの場合、夏場は高い稼働率でも冬場は長期間空室となる可能性があります。年間を通じて入居者が少ないと、固定費だけがかさんでしまい、収益性が大きく下がってしまいます。
繁忙期の収入をうまく分散させて運用するか、オフシーズン向けの集客戦略を立てるなど、年間を通した収支計画が必須といえるでしょう。
管理や運営の手間がかかる
リゾート物件は、日常的な管理や運営の手間がかかりやすい点も課題です。民泊や宿泊施設として運用する場合、チェックインごとの清掃やアメニティ補充、ゲスト対応など、細かい作業が発生します。
「お客様から鍵が見つからないと連絡があった」「エアコンの調子が悪いと深夜に電話が来た」など、想定外のトラブル対応も少なくありません。物件が遠方にあれば、毎回現地に駆けつけるのは現実的ではないでしょう。
そのため、多くのオーナーは現地の管理会社に委託することになりますが、その分管理費や代行手数料がかかります。
◆ニセコ・富良野のおすすめ民泊運営代行会社◆
ニセコの民泊・コンドミニアム運営代行会社おすすめ6選!失敗しないための選び方ガイド
https://janken-hokkaido.com/magazine/4181/
富良野の民泊運営代行会社おすすめ5選!失敗しないための選び方ガイド
https://janken-hokkaido.com/magazine/4129/


初期投資額が大きくなりやすい
リゾートエリアの物件は人気が集中しやすく、初期投資も大きくなりやすいです。宿泊施設としての魅力を高めるためには、内装や設備にもこだわる必要があります。
「他の物件より評価を高くしたい」と考えると、家具や家電などで出費が膨らみがちです。当初の想定より費用が膨らむことも少なくありません。
十分な資金計画を持たずに参入すると、思わぬ出費で資金繰りを圧迫される恐れがあります。
天候・自然災害リスクがある
海辺や山間部など自然環境に恵まれた立地は、台風や雪害、地震といったリスクとも隣り合わせです。
物件の老朽化を早めたり、宿泊キャンセルが相次いだりと、収益に影響が出ることもあります。エリアごとのハザード情報を確認し、災害に備えた保険加入や管理体制の整備が欠かせません。
リゾート投資におすすめの国内エリア
日本には魅力的なリゾート地が数多くありますが、その中でも特に投資先として注目度が高く、国内外の投資家から人気を集めているエリアを紹介します。
北海道|ニセコ
世界中のスキーヤーやスノーボーダーを魅了する、日本が世界に誇るスノーリゾートが「ニセコ」です。その雪質は「パウダースノー」の聖地と称され、特に海外の富裕層から絶大な支持を集めています。
国際的な知名度の高さからラグジュアリーなコンドミニアムやホテルが次々と開発されており、地価の上昇も続いているため、高いキャピタルゲインが期待できるエリアです。
また、冬の収益性が非常に高いことに加え、近年は夏のコンテンツも充実し通年型リゾートへの進化が進んでおり、高い資産価値を持つ物件への投資が可能です。
◆投資事例|ニセコの民泊・宿泊施設◆
ニセコの厳選ホテル・民泊を紹介!高級不動産が立ち並ぶ、北海道随一のリゾート地。
https://janken-hokkaido.com/magazine/539/

北海道|富良野
ニセコと並び、北海道を代表するリゾート地が「富良野」です。冬は上質なパウダースノーが楽しめるスキーリゾートとして、夏はラベンダー畑をはじめとする美しい景色が広がる観光地として人気を集めています。
年間を通して観光客を惹きつける魅力があるため、安定した稼働率を見込めるのがこのエリアの強みです。ニセコに比べるとまだ価格が手頃な物件も多く、国内外の投資家から熱い視線が注がれています。オールシーズン型のリゾートであることから季節変動リスクを抑えた運用が期待でき、今後の発展を見据えた先行投資先として非常に魅力的です。
◆投資事例|富良野の民泊・宿泊施設◆
富良野で人気の宿は?おすすめ民泊・貸切コテージ10選【長期滞在OK】
https://janken-hokkaido.com/magazine/3658/

沖縄|宮古島
日本を代表するマリンリゾートといえば「沖縄」です。美しい海と温暖な気候、独自の文化に魅了され、国内外から年間を通じて多くの観光客が訪れます。
この安定した観光需要を背景に、宿泊施設の稼働率は高い水準で推移しています。リピーターが多いため長期的な安定収益が見込め、プライベートプール付きのヴィラやオーシャンビューのコンドミニアムなど、多様な物件タイプが人気です。特に、プライベート感を重視した一棟貸しの需要が高まっており、他の物件との差別化を図ることで高い収益性を狙えるでしょう。
長野|軽井沢
古くから人気があり、歴史と品格も持ち合わせた避暑地「軽井沢」もおすすめです。首都圏から新幹線で約1時間というアクセスの良さも大きな魅力となっています。
伝統的なブランド力により資産価値が非常に安定しており、夏は避暑、冬はウィンタースポーツ、そして豊かな自然の中で楽しむワーケーションの需要も高く、年間を通しての利用が見込めます。
富裕層からの根強い別荘需要に支えられているため、安定した資産として所有する魅力があるのが大きな特長と言えるでしょう。
リゾート投資を始める前に押さえておきたいポイント
リゾート投資を始める前に押さえておきたいポイントは次のとおりです。
目的に合った投資スタイルを明確にする
リゾート投資を始める前に、「なぜ投資するのか」という目的を明確にしましょう。純粋な投資目的なのか、自分も時々利用したいのか、将来的な移住を見据えているのかによって、選ぶべき物件や運用方法が変わってきます。
投資目的なら高い稼働率が見込める立地を、自分も利用するなら好みのロケーションを重視するなど、優先順位を決めておくことが大切です。
また、自主管理か委託管理かという運営スタイルも、自身のライフスタイルや関わり方に合わせて検討しましょう。
回りだけでなく「資産価値」を見極める
リゾート投資では表面的な利回りだけでなく、物件の資産価値や将来性を見極めることが重要です。利回りが高いから投資物件として優れているとは限りません。
高い利回りを謳う物件でも、立地が悪かったり建物の質が低かったりすると、長期的には資産価値が下がり、結果的に損失を被る可能性があります。
一方、立地条件が優れている物件は空室リスクが低く、利回りが高くなくても長期的には良い投資対象となり得ます。現在の利回りだけでなく、10年後、20年後に物件価値がどうなるかという長期的な視点をもって投資判断を行いましょう。
信頼できる現地の管理会社・運営代行会社を選ぶ
リゾート物件の多くは所有者の居住地から離れた場所にあるため、現地での管理や運営を任せられるパートナー選びが重要です。
清掃や鍵の受け渡し、ゲスト対応などを任せられるかどうかで、手間も収益も大きく変わってきます。料金の安さだけで選ばず、実績や対応力、地域の特性への理解があるかなど、信頼性で見極めましょう。
リゾート投資で理想の資産運用を始めましょう
リゾート投資には、インカムゲインとキャピタルゲインの両面から収益を得られる可能性があり、自分自身も利用できるという独自のメリットもあります。
もちろん、季節変動や管理の手間といった課題もありますが、適切な物件選びと運営戦略で乗り越えられます。
観光需要の高まりを背景に将来性も期待できるリゾート投資。自分のライフスタイルを豊かにしながら資産形成につながる魅力的な選択肢として、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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